英語での意見陳述(エッセイ・スピーチ)

みなさんこんにちは。

今日もまた、私のブログまではるばるお越しいただき、
まことにありがとうございます。更新のしがいがあります。

さて、前回TOEICSWについての振返りを始めました。

今日は、TOEICSWでも英検のエッセイでもその他の英語の試験に共通する、「ライティングやスピーチ」において
必須の知識があるということと、その知識とは何かについてお話しします。

今回の内容はアウトプットトレーニング一般論で取り上げるべきことだったかもしれませんが、私の場合試験としてはSWで初めて英語できちんとした形で意見を述べる機会を得たので、SWの2回目の今日の記事にてお話しさせていただきます。

私たちが学生時代、日本語では自分の意見を述べるときのひとつの形として起承転結を習いました。

対照的に英語における意見陳述においては(ほぼ)唯一無二のルールが確立されています。
ライティング(エッセイ)やスピーチが含まれている英語の試験を受けるには、以下のルールに従ってトレーニングを積まなければなりません。

それは「PREP」です。
P (point 結論、要点、主張)
R (reason 理由)
E (example 例)
P(point 再度の結論、主張)
という順序に従ってエッセイを書かなくてはなりません。

英検1級の面接(スピーキング)でも同様の形で口頭スピーチをすることを求められています。

具体的には以下のような形になります。

私と、Japan timesさんから発売されている下記参考書との合作を紹介します。
(私がテキストからかなりの割合の知恵をもらいながら作ったエッセイです)
著作権を侵害しないようリンクを貼ります。
(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇

「Are import taxes effective at protecting national industries?」

1 I am in favor of abolishing import duties. Import taxes take a toll on the economy, degrade the quality of companies and products, and cause problems to other businesses.

2 First, the main reason why I am against import duties is the ongoing trade war between the U.S and China. Far from joining hands, these two countries have repeatedly imposed retaliatory tariffs on each other's products. Reportedly, this trade war has been causing great damage not only to these two countries but also to the global economy by reducing global GDP. This is most certainly because no country is an island in terms of the economy.

3 Second, tariffs lead to the emergence and development of ineffective companies. For instance, when companies are protected by tariffs, these companies are exposed to less competition from foreign businesses. Thus, these companies come to have less incentive to create higher quality products at lower prices. Ultimately, this creates a market in which domestic consumers overpay for inferior products from companies which no longer have international competitiveness.

4 Third, import duties actually hurt the majority of businesses. For example, if there is a tariff on raw materials, such as steel and rubber, then domestic producers of these materials can control the market and manipulate prices to the extent to which prices of domestic products do not exceed those of foreign products. This causes major problems to companies that truly need to obtain these raw materials at affordable prices in order to produce their own products at competitive prices.

5 For these three reasons I have stated above, there is absolutely no question(doubt) that import taxes cause much more harm than good.

1が最初のPoint(主張)です。
「私は関税の撤廃に賛成です。関税は経済に打撃を与え、会社や製品の質を損ない、そして他の会社へ問題を引き起こします。」

2が一つ目のReason,Example(理由、例)です。
「第一に、私が関税に反対する主な理由は現在も進行中のアメリカと中国との間の貿易戦争です。協力しあうどころか、お互いの製品に報復のための関税をかけあっています。報道によるとこの戦争はこれら二つの国だけではなく、世界のGDPを減少させることによって世界中の経済に打撃を与えています。これはほぼ間違いなく、どの国も経済と言う観点においてはつながっているからです。」

3が二つ目のReason,Example(理由、例)です。
「第二に、関税は無能な会社の発生・発展につながります。例えば、会社が関税で保護されていると、これらの会社は海外との会社との競争にそれほどさらされません。(関税に守られていないときに比べればlessという意味です)このような流れでこれらの会社は安い価格で高品質の製品を作り出す動機付けをだんだん持たなくなります。最終的にはこの状況は、消費者が既に国際競争力を持たない会社の製品に対して(お金を)払い過ぎるマーケットを生み出します。」

4が三つ目のReason,Example(理由、例)です。
「第三に、関税は実際に多くの会社にダメージを与えます。例えば、スチールやゴムのような原料に関税がかかっているとすれば、これらの原料の国内製造会社は市場をコントロールし、国内製品の価格が、海外製品の価格を超えない範囲で価格を操作することができます。これは、自社の製品を競争力のある価格で製造するためにこれらの原料を手ごろな価格で手に入れる必要がある会社に問題を引き起こします。」

5が最後の確認(かつしっかりした締めくくり)のための、再度のPoint(主張)です。
「私が述べた上記3つの理由から、関税は利益以上の相当な害を引き起こすことには疑いがありません。」

上記のうち、1と5のPointは簡単な形であれ常に必要です。

2~4のReason・Exampleについては、必ずしも3つでなくても最低2つあれば(かつ試験で指定されているおよその字数さえ全体で満たせば)OKです。

また、2~4については、必ずしも理由⇒具体例という形にならなくても理由⇒「理由の細かい説明」と言う形でも
全然OKです。
実際、2は厳密にみればいきなり理由=具体例(貿易戦争)⇒その説明(悪影響)というような形になってますよね。これでも十分いけます。

私自身の体験では、恩師のおかげで早い段階でこの知識があったので、
「英語を書き始めた」ときの記事でも紹介しましたellloの質問に答えるときはできるだけ結論⇒理由⇒具体例⇒結論という形に近くなるよう努力はしてました。
実際にきちんとした形になってたかどうかはまた別の話です。

elllo
http://www.elllo.org/video/

英語の世界では「会話」でも高頻度でこのような形で意見を述べることが求められますので、この形で練習を積んでいけば会話をよりいっそう楽しむこともできるはずです。

そして今から振り返って初めて言えることですが、この形式のトレーニングをスピーキングで繰り返していくうちに日常英会話レベル(短文レベル)での情報発信が相当楽に感じるようになってきます。

エッセイの例を挙げましたので長くなってしまいましたが、「今日の記事の知識なしにはでTOEICSWは決して楽しむことはできなかった」ということと、この知識自体をみなさんにお伝えしたかったのです。

英語学習者が避けて通れないところ(知識)です。
ライティング対策の参考書にはほぼ間違いなく最初の方にエッセイ(スピーチ)の参考知識が載っているはずです。

文法の記事でお話しさせいただいた時と同様に、エッセイ(スピーチ)対策参考書で、参考書によって大きく意見陳述の方法が異なるということはないはずです。
どれか1冊を熟読しておおよその流れや典型的なひな型を完全に吸収すれば十分です。

ほんの少しの例ですが、一般的にはfirst⇒firstly second⇒secondly third⇒finallyと置き換えるのも可能です。

その他、冒頭の主張や締めくくりの主張でも定型的な文章があります。

繰返しになりますが、最低限冒頭~最後までで一つのひな型を血肉化すればそれで十分だと思います。
(アウトプット用としてはです。インプット用としてはたくさん吸収してください。)

次回、またTOEICSWそのものの話に戻ります。

みなさまの清きクリック、いつも本当にありがとうございます。
日本の将来をいい方向へ導きましょう。

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プロフィール

板垣 直人

TOEIC920 TOEICSW340/400 英検1級
1981年3月生まれ 秋田県在住地方公務員
大学受験までは英語を勉強した経験はあったものの、就職してから31歳まで、まったく英語に縁のない生活を送ってました。20代のころからたまにTOEICを受けてましたが(勉強せずに)500~600点台をさまよってばかりでした。
2012年の夏、31歳から少しずつ英語学習を再開し2年後2014年の夏、33歳からは「毎日学習」の軌道に乗せ、今日に至ります。学習時間を確保するためSNS類はやっていません。唯一、学習時間管理のため、study plusに登録しています。(naoto)
経過
2006 9 610
~~この間ぽつぽつと受けてました
2010 01 655 2012夏少しずつ勉強開始
2014 11 655  2014夏勉強が毎日になる
2015 03 865
2015 11 850
2016 01 920(L465R455)
2017 11 340/400(S160/200W180/200)
2018 06 英検1級初挑戦
    一次試験合格も二次試験没涙
    11 二次試験惜敗大涙
2019 02 二次試験落第号泣
    06 二次試験合格
連絡先 naotonaoto198121@gmail.com