日本の現状5

みなさんこんにちは。

今日もわざわざ当ブログまでのご足労、まことにありがとうございます。

以前、英語を使えるようになるまでの時間や、中学校・高校で日本人がどのくらいの時間を英語に割いているかについて、私が個人的にざっくばらんなところに計算してお話ししたことがありました。

参考
https://eigo1981.blog.fc2.com/blog-entry-143.html

今日は、古い記事ではありますがもっと客観的に正確に日本の現状を解説している記事を紹介します。

https://www.japantimes.co.jp/opinion/2017/10/29/commentary/japan-commentary/japanese-trouble-learning-english/#.XnGlpSEza00

2017年10月29日付ですので、本来であればこのブログで「日本の現状1」と題して紹介すべきことだったかもしれません。

しかし「日本の現状」シリーズについては既に4回まで及んでいるので、今日は「日本の現状5」ということで紹介させていただきます。

英語を読む必要はありませんし、日本語もななめ読み程度で結構です。

きれいな日本語ではありませんし、固有名詞はそのままにさせていただいています。何より全体的にもそんなに精密的ではありません。

今日の目的はきれいな訳を紹介することではなく、日本の現状の実態についておおよそのイメージをつかんでいただくことです。


Why do Japanese have trouble learning English?

なぜ日本人は英語を習得するのに苦労するのか

As globalization makes headway, calls for increased ability in an international language like English become louder and louder. Although English is a compulsory subject in junior high and high school in this country, Japanese still have a hard time achieving even daily conversation levels.

グローバル化が進む中、英語のような国際的言語のより高い能力を求める声が大きくなりつつある。
日本では中学校と高校で英語が必修科目だが、日本人はそれでも日常会話レベルに到達するのにさえ苦労している。

According to the most recent EF English Proficiency Index, the English level of Japanese is ranked 35th out of 72 countries. The top three are the Netherlands, Denmark and Sweden, which are all northern European nations. Among Asian countries, Singapore is placed sixth, Malaysia 12th, the Philippines 13th, India 22nd and South Korea 29th. Japan places between Russia and Uruguay.

EF(語学学校だそうです)の最新の英語熟練度インデックスによると、日本人の英語レベルは72カ国中35位である。
トップ3はオランダ、デンマーク、そしてスウェーデンで、これらの国々はみな北ヨーロッパの国である。
アジアの国の内では、シンガポールが6位、マレーシア12位、フィリピン13位、インド22位、韓国29位である。
日本はロシアとウルグアイの間に位置している。

Even though most Japanese learn English for at least six years in school, why are we still not reaching sufficient proficiency? This of course is not a new question. It has been asked for years and there is a bank of standard answers.

ほとんどの日本人が学校で少なくとも6年間は英語を学ぶのに、なぜ私たちはまだ十分な習熟度に達していないのか。
これはもちろん何も今に限った疑問ではない。
これは長年問いかけられている疑問であり、いくつかの標準的な回答がある。

Usually, the poor achievement is blamed on the way English is taught in schools. It is said that there is too much classroom emphasis on grammar with very little time devoted to actual conversational practice. The emphasis is mainly on the silent skills of reading and writing. Listening is rather passive as opposed to being an active part of a conversation.

たいてい、さえない熟達度は学校での英語の教えられ方のせいにされる。
教室では文法に重きを置かれ過ぎていて、実際の会話の練習にはほとんど時間が割かれていない。
主にはリーディングやライティングという静的スキルが強調されている。
リスニングは、会話の積極的な側面であることとは対照的に結構受動的である。(今まで何度も難しい日本語は必要ないとお話ししておいて、受動という堅い表現を用いている理由は「受動態」という超有名な言葉があるおかげで、私も含めて多くの方が聞き慣れていてこの言葉の方がかえってよいと思うからです)

The focus is on accuracy and avoiding grammatical mistakes. Students spend a great deal of time copying out what was written on the blackboard and memorizing it in preparation for tests. They often describe English lessons as boring. The teachers themselves — most of whom were taught in the same way as they now teach — do not have adequate enough English communication skills. In fact, more than 70 percent of junior high school English teachers have a TOEIC score lower than 730.

焦点は正確さと文法ミスを回避することにある。
生徒たちはテストへ備え、板書されたものを書き写したりそれを覚えたりすることに大量の時間を割く。
生徒たちはよく英語の授業を「退屈だ」と表現する。
先生たちー彼らのほとんどは自分たちが今教えている同じ方法で英語を教わったーは彼ら自身、十分な英語コミュニケーションスキルを持ち合わせていない。
実際、中学校の英語の先生の70%以上の方はTOEICスコアは730未満である。

Another commonly given excuse for poor development of English communicative skills is the Japanese culture or “character.” It is said the cultural norms mean that Japanese are not willing to speak up in front of others in case they cause a disruption. Plus, they are too afraid of making mistakes and feel they must speak perfect English. In a sense they impose silence on themselves.

英語コミュニケーションスキルの貧相な発達に対する、もう一つのよく挙げられる言い分は日本文化または日本人のキャラクターである。
「文化的規範は日本人は混乱を引き起こさないように、他人の前で率直に話すのを心良しとしない」ということが言われている。
その上日本人はミスを犯すのを恐れすぎているし、完璧な英語を話さなければならないと感じている。
ある意味日本人は沈黙を自分自身で自分自身に課しているのだ。

Yet another explanation is that Japan is an island, which is isolated and doesn’t have many immigrants, so there is no need to use any other language in daily life.

さらにもう一つの釈明は「日本人は島国であり孤立していてそんなに多くの移民がいない。そこで日常生活において他の言語を使う必要性はゼロである」というものである。

No doubt there is some truth in all of the above. But are these the only reasons or are there other factors to be taken into consideration?

確かに、上記の言い分全てに一理ある。しかしこれらだけが理由の全てなのか。それとも他にも考慮すべき要因はあるのか。

Let’s take a look at data about language learning difficulty for native English speakers, compiled by the Foreign Service Institute (FSI) in the United States. The data shows how many hours of study are required on average for English-speaking State Department officials, who must be well-educated and highly-qualified people, to be able to achieve the daily conversational level in any particular language.

英語のネイティブスピーカーにとっての言語獲得の難易度についてのデータを見てみよう。これはアメリカのFSIによって編集されたものである。

※このブログにて何度も紹介しているリンク、または類似のものをこの記事も参考にしていると思われます
https://effectivelanguagelearning.com/language-guide/language-difficulty/

続き
データは、英語を話す米国務省職員ー彼らは教育水準が高く、真に資質のある者たちであるーにとって、他の特定の言語において日常会話レベルに到達するためには、平均でどのくらいの時間が必要とされるかを示す。

The result differed among four groups of languages as follows: Group 1, including French, Spanish and German, required 480 hours; Group 2, including Greek, Hindi and Indonesian, required 720 hours; Group 3, including Russian, Hebrew and Turkish, required 1,320 hours; and Group 4, including Japanese, Chinese, Korean and Arabic, required 2,400 to 2,760 hours. In fact, out of the 62 languages examined, Japanese was listed as the most difficult language to learn.

結果は以下の通り、4つのグループで異なった。
グループ1:フランス語、スペイン語、ドイツ語 480時間
グループ2:ギリシャ語、ヒンディー語、インドネシア語 720時間
グループ3:ロシア語、ヘブライ語、トルコ語 1,320時間
グループ4:日本語、中国語、韓国語、アラビア語 2,400~2,760時間

実際、調査対象の62言語のうち、日本語が習得するのに一番難しい言語だとリスト化された。

Japanese tutors at English Tutor Network who have a TOEIC score above 900 say that they, on average, spent 4,000 to 5,000 hours studying English to reach that level. A similar result was found in research carried out by Dr. Donald Arthur Norman at the University of California, San Diego on the number of hours needed for native English speakers to become fluent in a second language.

英語チューターネットワークの、900以上(aboveは正確にはmore thanと同様に目的語(ここでは900)を含みませんがここでは気にする必要はありません)のTOEICスコアを保持する日本人チューターは言う。
そのレベルに達するのに平均で4,000~5,000時間を英語の学習に費やしたと。
これと類似の結果が、サンディエゴのカリフォルニア大学での、英語ネイティブスピーカーが第二言語にて流暢になるために必要な時間量についての研究においてもみられる。

So how many hours do Japanese study English in junior high and high schools? In junior high, students have four 50-minute lessons per week for 35 weeks a year. That is a total of 350 hours. In high school, the students have five 50-minute lessons per week for 35 weeks, for a total of 437 hours. The grand total adds up to 787 hours. This is far from sufficient. It is less than a quarter of what the fluent tutors at ETN say they spent. Just for comparison, the FSI research shows that after 720 hours of studying Japanese, native English speakers can only expect to achieve basic survival level.

日本人は中学校と高校で何時間英語を勉強しているのだろうか。
中学校では、生徒は50分の授業を週4回でこれを35週間受ける。このトータル350時間である。
高校では、生徒は50分の授業を週5回でこれを35週間受ける。トータルは437時間である。
総計は787時間になる。十分とはとてもではないが言い切れない。
この時間量は、ETNの(英語が)流暢なチューターが費やしたと言っていた4分の1未満である。
比較のために言うと、FSIの研究は「720時間の日本語の学習後、英語のネイティブスピーカーは基礎的なサバイバルレベルに到達できると期待できるに過ぎない」と示す。

The government has decided that beginning in 2020 all high school graduates must achieve a level of English equivalent to B1 of the Common European Framework of Reference for Language (CEFR).

政府は「2020年から、高校の卒業生はCEFRでいうB1に相当するレベルに到達しなければならない」ことを決定した。

What is this B1 level? People who have achieved that level are expected to be able to, for example, understand the main points of clear standard input on familiar matters regularly encountered in work, school, leisure and so on; deal with most situations likely to arise while traveling in an area where the language is spoken; produce simple connected text on topics that are familiar or of personal interest; and describe experiences and events, dreams, hopes and ambitions and briefly give reasons and explanations for opinions and plans.

B1レベルとは?
このレベルに到達した者は、次のことが期待される。
・職場、学校、レジャーその他で想定される身近な物事の標準的なインプットの要点を理解できる
・対象言語が話される地域に旅行中に生じるであろうほとんどの状況に対応できる
・身近な、または個人的関心事の話題についての矛盾しないシンプルな文章を作成できる
・体験、出来事、夢、希望、野心を述べることができ、意見や計画について簡潔に理由や説明を付け加えることができる

Oh, my goodness! To be able to achieve that level, students must be exposed to the language for a minimum of 2,500 hours. Remember the number of students per class in Japan can be as many as 40 with just one teacher. Sure, English education will start in the third grade from 2020, but from elementary to high school students will still only be exposed to English for less than 1,000 hours — despite the expectation of results more indicative of over 2,500 hours of exposure.

おお何ということだ。そのレベルにたどり着くには生徒は最少2,500時間対象言語に触れあわなければいけない。
「日本での各クラスにおける生徒数は、先生1人に対して40人もの人数だということ」を思い出そう。
確かに英語教育は2020年(度)に小学3年生から始まるが、小学校~高校までで生徒は1,000時間未満しか英語を勉強しない。
ー2,500時間以上の英語への接触を指し示すほどの成果への期待にも関わらずー

So, the outcome is already very clear. Only the students who are lucky enough to have more exposure and experiences in an English-speaking environment will achieve the level of B1. Again this means socio-economic differences will be reflected in educational differences, and ultimately life opportunities in a globalized world.

結末は既に見えている。
より多くの、英語環境での英語への接触、経験を味わうことができるほどラッキーな生徒だけがB1レベルに到達するだろう。
繰り返しになるが、これは「社会経済的違いが教育上の差異、そして究極的にはグローバル社会における人生での好機に反映される」ことを意味する。

Well, I guess we just have to wait until automatic interpretation machines hit the market.

やれやれ、 私たちは自動通訳マシーンが世の中に登場するのをただただ待つしかないようだ。

ここまでお疲れさまでした。結構ボリュームのある記事でした。

これから導かれることは今までもお話ししてきたことでもありますが、主に2点です。

1.日本語は地球上で一番英語から遠い言語である(または遠い言語の一つである)

母国語について文句を言っても何も始まりません。
ポジティブにとらえて「壮大な冒険を楽しめる」という気持ちで始めようではありませんか♪

この「距離」のおかげで脳にはとても健康的な経験になりますし、他の母国語を持つ方々よりも遥かに楽しい会話経験が味わえるはずです。全く性質の異なる語順・音の文章を聞く、発するのですから。

2.日本における英語教育は内容が偏っているというのもあるが、まずは絶対的時間量が不足している

これは確かに1番が大きな要因にはなっていますが、日本語と同じカテゴリーに分類されている中国語や韓国語が母語の中国や韓国では英語教育強化策が結果を出しています。彼らに出来て私たち日本人にできないはずはありません。

授業数が増えるのも中・長期的には必須の条件ですが、それを待っていたのでは遅すぎます。(よほどの革新的な方々が国会議員の多数を占めなければなりません…期待薄です)

まずは一人ひとりが少しでも早く始めて少しずつ状況を改善していくのが今この瞬間から開始できる最善の対抗策です。これ以上の手遅れにならないうちに。

今日はここまでです。

いつもみなさんの応援があるおかげでここまでやってこれました。
どうかこれからも引き続きよろしくお願い申し上げます。

改めて今日の訪問・閲覧共にまことにありがとうございました。
みなさんのクリックをお待ちしております♪


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プロフィール

板垣 直人

TOEIC920 TOEICSW340/400 英検1級
1981年3月生まれ 秋田県在住地方公務員
大学受験までは英語を勉強した経験はあったものの、就職してから31歳まで、まったく英語に縁のない生活を送ってました。20代のころからたまにTOEICを受けてましたが(勉強せずに)500~600点台をさまよってばかりでした。
2012年の夏、31歳から少しずつ英語学習を再開し2年後2014年の夏、33歳からは「毎日学習」の軌道に乗せ、今日に至ります。学習時間を確保するためSNS類はやっていません。唯一、学習時間管理のため、study plusに登録しています。(naoto)
経過
2006 9 610
~~この間ぽつぽつと受けてました
2010 01 655 2012夏少しずつ勉強開始
2014 11 655  2014夏勉強が毎日になる
2015 03 865
2015 11 850
2016 01 920(L465R455)
2017 11 340/400(S160/200W180/200)
2018 06 英検1級初挑戦
    一次試験合格も二次試験没涙
    11 二次試験惜敗大涙
2019 02 二次試験落第号泣
    06 二次試験合格
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